記憶に残る朝ドラ主題歌TOP100

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記憶に残る朝ドラ主題歌TOP100

TOP 朝ドラ名 主題歌(曲) 歌手 /
作曲家 / 音楽家
放送(年) 最高視聴率(%)
1 娘と私 インストゥルメンタル 斎藤一郎 1960
2 あしたの風 インストゥルメンタル 斎藤高順 1962
3 あかつき インストゥルメンタル 斎藤一郎 1963
4 うず潮 インストゥルメンタル 田中正史 1964 47.8
5 たまゆら インストゥルメンタル 崎出伍一 1965 44.7
6 おはなはん おはなはんの歌 倍賞千恵子 1966 56.4
7 旅路 インストゥルメンタル 依田光正 1967 56.9
8 あしたこそ あしたこそ 倍賞千恵子 1968 55.5
9 信子とおばあちゃん インストゥルメンタル 田中正史 1969 46.8
10 インストゥルメンタル 広瀬量平 1970 48.8
11 繭子ひとり 繭子ひとりのテーマ 島崎みどり 1971 55.2
12 藍より青く 耳をすましてごらん 本田路津子 1972 53.3
13 北の家族 風は旅人 赤い鳥 1973 51.8
14 鳩子の海 日本よ日本 斎藤こず恵 1974 53.3
15 水色の時 白い風よ 桜田淳子 1975
46.8
16 おはようさん おはようさん ダ・カーポ 1975
44.0
17 雲のじゅうたん あの空へ帰ろう チェリッシュ 1976
48.7
18 火の国に インストゥルメンタル 田中正史 1976
43.9
19 いちばん星 インストゥルメンタル 小森昭宏 1977
44.9
20 風見鶏 インストゥルメンタル 奥村貢 1977
48.3
21 おていちゃん わたしの祭りうた 森山良子 1978
50.0
22 わたしは海 インストゥルメンタル 南安雄 1978
42.1
23 マー姉ちゃん インストゥルメンタル 大野雄二 1979
49.9
24 鮎のうた わたしの旅立ち 小倉千波 1979
49.1
25 なっちゃんの写真館 熱い瞬間(とき) 小椋佳 1980
45.1
26 虹を織る 雨上がりの空 堀江美都子 1980
45.7
27 まんさくの花 夢追いびとよ 黛ジュン 1981
42.4
28 本日も晴天なり 本日も晴天なり 西尾尚子 1981
43.6
29 ハイカラさん ふたりなら 古家杏子 1982
44.9
30 よーいドン インストゥルメンタル 高山光晴 1982
43.1
31 おしん インストゥルメンタル 坂田晃一 1983 62.9
32 ロマンス 夢こそ人生 芹洋子・榎木孝明 1984
47.3
33 心はいつもラムネ色 インストゥルメンタル 朝川朋之 1984
48.6
34 澪つくし 澪つくし 彩恵津子 1985
55.3
35 いちばん太鼓 いちばん太鼓 NYC NYUSA 1985
39.9
36 はね駒 インストゥルメンタル 三枝成章 1986
49.7
37 都の風 約束の旅〜帰港〜 西城秀樹 1986
44.9
38 チョッちゃん ハバネラ 新都民合唱団 1987
46.7
39 はっさい先生 インストゥルメンタル 南安雄 1987
44.5
40 ノンちゃんの夢 インストゥルメンタル 渡辺俊幸 1988
50.6
41 純ちゃんの応援歌 インストゥルメンタル 朝川朋之 1988
44.0
42 青春家族 インストゥルメンタル 羽田健太郎 1989
44.2
43 和っこの金メダル インストゥルメンタル 田村洋 1989
40.5
44 凛凛と GREEN 堀井勝美 1990
39.5
45 京、ふたり インストゥルメンタル 高橋洋一 1990
41.6
46 君の名は 君の名は 石川さゆり 1991 34.7
47 おんなは度胸 インストゥルメンタル 中村暢之 1992
45.4
48 ひらり 晴れたらいいね DREAMS COME TRUE 1992
42.9
49 ええにょぼ 幸せになるために 中山美穂 1993
44.5
50 かりん カナディアン アコーデオン 井上陽水 1993
35.7
51 ぴあの ぴあの 純名里沙 & JOE’S PROJECT 1994前 30.6
52 春よ、来い 春よ、来い 松任谷由実 1994

1995
29.4
53 走らんか! I Say Hello Dual Dream 1995
28.0
54 ひまわり DREAMING GIRL 山下達郎 1996
29.6
55 ふたりっ子 Natural NOKKO 1996
31.9
56 あぐり 素晴らしき日々へ 矢部達哉 1997
31.5
57 甘辛しゃん 涙の天使に微笑みを 原由子 1997
30.0
58 天うらら うらら イン・ザ・スカイ セルゲイ・ナカリャコフ 1998
35.6
59 やんちゃくれ あそぼう ウルフルズ 1998
26.3
60 すずらん すずらんのテーマ 吉田美奈子 1999
30.4
61 あすか 風笛 宮本文昭 1999
27.6
62 私の青空 インストゥルメンタル 本間勇輔 2000
28.3
63 オードリー Reach for the sky 倉木麻衣 2000
24.0
64 ちゅらさん Best Friend Kiroro 2001
29.3
65 ほんまもん 君を信じて 千住明 2001
25.1
66 さくら SAKURA 須川展也 2002
27.5
67 まんてん この街 元ちとせ 2002
23.6
68 こころ インストゥルメンタル 吉俣良 2003
26.0
69 てるてる家族 ブルースカイ・ブルー RYTHEM 2003
22.0
70 天花 名前のない空を見上げて MISIA 2004
20.0
71 わかば 泣いたりしないで 福山雅治 2004
19.9
72 ファイト インストゥルメンタル 榊原大 2005
21.9
73 風のハルカ 風花 森山直太朗 2005
21.3
74 純情きらり インストゥルメンタル 大島ミチル 2006
24.2
75 芋たこなんきん ひとりよりふたり Fayray 2006
20.3
76 どんど晴れ ダイジョウブ 小田和正 2007
24.8
77 ちりとてちん テーマ曲 松下奈緒 2007
18.8
78 テーマ曲 山下康介 2008
18.5
79 だんだん 縁の糸 竹内まりや 2008
18.7
80 つばさ 愛の季節 アンジェラ・アキ 2009
17.7
81 ウェルかめ あの子の夢 aiko 2009
20.6
82 ゲゲゲの女房 ありがとう いきものがかり 2010
23.6
83 てっぱん ひまわり 葉加瀬太郎 2010
23.6
84 おひさま おひさま〜大切なあなたへ インストゥルメンタル / 平原綾香 2011
22.6
85 カーネーション カーネーション 椎名林檎 2011
25.0
86 梅ちゃん先生 さかさまの空 SMAP 2012
24.9
87 純と愛 いちばん近くに HY 2012
20.2
88 あまちゃん あまちゃん オープニングテーマ 大友良英 2013
27.0
89 ごちそうさん 雨のち晴レルヤ ゆず 2013
27.3
90 花子とアン にじいろ 絢香 2014
25.9
91 マッサン 麦の唄 中島みゆき 2014
25.0
92 まれ 希空〜まれぞら〜 合唱曲 2015
22.7
93 あさが来た 365日の紙飛行機 AKB48 2015
27.2
94 とと姉ちゃん 花束を君に 宇多田ヒカル 2016
25.9
95 べっぴんさん ヒカリノアトリエ Mr.Children 2016
22.5
96 ひよっこ 若い広場 桑田佳祐 2017
24.4
97 わろてんか 明日はどこから 松たか子 2017
22.5
98 半分、青い。 アイデア 星野源 2018
24.5
99 まんぷく あなたとトゥラッタッタ♪ DREAMS COME TRUE 2018
27.0
100 なつぞら  優しいあの子 スピッツ 2019
未定

 

 

朝ドラとは

NHK放送局の連続テレビドラマシリーズ(帯ドラマ形式)で、正式名は『NHK連続テレビ小説』と言います。最初の放送は1961年(昭和36年)から始まりました。基本的には、年に2回(上半期・下半期)の4月・10月の半年ごとに完結するドラマで、朝の8:00~8:15の15分間の時間帯に放送。略称は、「朝ドラ」や「連ドラ」と言われています。人気があるドラマになると半年ではなく、1年間放送されたドラマもありました。その代表作は「おしん」です。 おしんは、1年にわたり放送され海外でも根強く支持され、特にロシアでは絶大な人気を得ることとなりました。

 

 

 

Pickup

 

♪主題歌「インストゥルメンタル」 朝ドラ名「娘と私」

初代、朝ドラは1960年の「娘と私」のホームドラマで、当時は、半年毎ではなく1年間の放送でした。曲は、主題歌ではなく演奏のみのインストゥルメンタルでの放送でした。この頃はまだ、視聴率も出ていません。

内容

フランス人の先妻との間の一人・麻里」と「(主人公)」の物語です。
フランス人の妻が病死した後、娘と2人だけの生活を経ながらも再婚し、再婚相手の妻と2人で娘を育てあげるという内容です。

感想

主人公が特定の氏名を持たない唯一の作品で主人公が男性であるというだけでも、とてもめずらしい作品だと思います。この朝ドラは、映画化したりラジオドラマ化・フジテレビのテレビドラマ化としても放送されたそうです。主人公を務めた俳優さんの名前は、北沢彪(きたざわ ひょう)さんでした。

 

1960年の初代朝ドラ「娘と私」

 

 

♪主題歌「インストゥルメンタル」 朝ドラ名「うず潮」

こちらの1964年の作品「うず潮」もインストゥルメンタル演奏での放送でした。視聴率が記録されている最初の朝ドラです。

内容

一人の女性が貧しい生活にもへこたれず、めげず、明るくたくましく生きていき戦後、作家として大成するまでを描いた、作家・林芙美子の半生をドラマ化した作品です。

感想

初めての「新聞小説」が朝ドラの作品になりました。また、視聴率が記録されている最初の作品です。47.8%という視聴率で、こちらの作品も映画化やテレビドラマ化されることとなりました。 主演は女優の林美智子さんです。1947年当時の「毎日新聞の連載小説」で人気だったこともあり、テレビドラマ化されためずらしい作品です。視聴率47.8%というのは現在でも獲得するのが難しい数字ですので、驚異的な数字です。娯楽の無い1960年代で、白黒テレビの時代ですので、テレビの前に皆さんが、かじりついていたことが伺われます。テレビ自体も高価な物でしたので、一家に1台あるという家庭はまだまだ少なかった時代、近所の電気店でテレビを視聴する時代でもありました。

 

 

♪主題歌「白い風よ」 朝ドラ名「水色の時」

NHK連続テレビ小説第15作品目の朝ドラで、ここから、初めて朝ドラが上半期・下半期となり、半年体制になった最初の朝ドラです。主題歌を歌っていたのは、当時のアイドル歌手の桜田淳子さんです。最高チャートはオリコン9位です。作詞:石森史郎/作曲:桑原研郎/編曲:竜崎孝路で、桜田淳子さんの10枚目のシングルでした。

内容

長野県の松本市と安曇野を舞台に、医大生を目指すヒロインと、看護婦の母という親子の交流を通して、家族のあり方を見つめる作品です。ヒロインは女優の大竹しのぶさんです。

感想

なんと、この朝ドラは昭和天皇の大のお気に入りとなった朝ドラ作品となりました。1975年の御公務の際、外国へ行かれる昭和天皇は、朝ドラ「水色の時」を見る事ができないことを懸念し、「録画しておいてください」と頼んだというエピソードがありました。昭和天皇もはまってしまう朝ドラ「水色の時」の最高視聴率は、46.8%でした。 1975年の平均視聴率は40.1%でしたので、46.8%はまあまあというところでしょうか…。ただし、昭和天皇のお気に召したという事実は、間違いはありませんね。

 

 

 

 

♪主題歌「インストゥルメンタル」 朝ドラ名「おしん」

朝ドラ史上、最高視聴率62.9%を記録した朝ドラです。世界的にも特にロシア国では、おしんブームが巻き起こるほど有名になりました。あまりの人気の為、1年間の放送となりました。途中放送上の都合で中断もありましたが、全297話の放送となりました。主題歌は歌の無いインストゥルメンタルでしたが、今でも曲が流れるとハッキリ「おしん」の曲だと分かるほど鮮明に焼き付いています。

内容

東北の山形県を舞台に、戦争中と戦争後の混乱時期、主人公の少女が苦難に遭いつつも決してあきらめず、大人になるまでの明治・大正・昭和を生きた生涯を描いた、人生ドラマでした。少女編から始まり、青春篇・試練編・自立編・太平洋戦争編・再起編・完結編となっていて、日本以外にもスリランカ・インドネシア・フィリピン・台湾、香港・ベトナム・アフガニスタン・シンガポール・エジプト・イラン・ロシアなど世界68ヶ国や地域で放送されました。主人公・おしんの姿が、日本だけでなく世界各国で人々の共感を呼び、「オシンドローム」という言葉を生み出しました。「世界で最もヒットした日本のテレビドラマ」となっており、これを超えるドラマはまだありません。世界各地に平成の未もファンが多く根強い人気があります。知らない人は見る価値ありです!

 

感想

なんといっても、少女編の内容にはインパクトがありすぎて、いやーすごすぎて、記憶から抹消できませんでした。どうしても涙なくしては見られない朝ドラだったんです。少女期おしんを担当した、当時子役の小林綾子さんの演技が素晴らしかったなー。そして、青春編・成年期を担当した女優の田中裕子さんもイメージが崩れることなく引っ張り続けたし、中年期・老年期を担当した当時のベテラン女優の乙羽信子さんも実力派の演技を魅せてくれました。このドラマで教えられた事は、「人として本当に大切な物は何か」という事、そういうメッセージが含まれていたと私は感じました。少女編の苦労の中にその意味がたくさん込められていて、日本以外にも外国の人をも認める「人としての強いあり方」が世界の人々を魅了したんだと感じました。お国が違っても人間という基本的な部分(感情)は万国共通なんだなーと、ある意味ホットしました。山形弁という方言での内容にもかかわらず、言葉の意味が分からない他県でも、見逃さずに視聴しなければと思ってしまうほど、続きが観たくなる大人気の朝ドラとなりました。特に、イラン国では最高視聴率90%を超え、当時戦争中にも関わらず兵士は銃を置いてでもおしんの放送を見るという現象が起きたそうです。そのため、国家権力をも抑えたほどになり、おしんの放送中止をしようとしたそうですが、国民からの反感を招き、至らなかったそうです。そのくらい影響を及ぼした「おしん」だったんですよ。すごいですね!日本の誇りですね。

 

 

 

♪主題歌「澪つくし」 朝ドラ名「澪つくし」

オープニングでは演奏のみ(インストゥルメンタル)で、歌声は流れていません。実は、この年の第36回NHK紅白歌合戦で審査員を務めたジェームス三木の協力のもと本作最終回後の解決編として、「澪つくしコーナー」が制作されました。最終話の後、どうなったのか?という問いに、解決編をご覧に入れますとコメント。本編同様に、オープニングテーマが流れる中、白無垢姿のヒロイン沢口靖子と紋付袴姿の川野太郎が登場して出場歌手による歌や踊りが披露されました。

内容

大正15年、画家の絵のモデルをしていた女学生「かをる」は、たまたま通りがかった青年漁師の惣吉に指に刺さったとげを抜いてもらったことがきっかけで恋心を覚える。やがて相思相愛の間柄になった、かをると惣吉だったが二人の前には双方の家の壁が立ちはだかる。大正時代は醤油屋と漁師は犬猿の仲であり、一緒になることなど到底考えられなかったのである。しかし、嫁入りのための行儀見習いという名目で、かをるを女中同然に扱い何かにつけつらく当たる女中頭のハマや、気まぐれで何を考えているかわからない異母姉の律に振り回される。そして涙する日々が続くのであった。こうして、さまざまな困難を乗り越え、無事祝言を挙げることとなった二人だが、これから待ち受ける主人公かをるの、波乱万丈な人生のスタートに過ぎなかったのでした。

感想

純粋に愛を貫く、大正時代の「ロミオとジュリエット」という感じでしょうか。ヒロイン役の沢口靖子さんと相手役の川野太郎さんは二人とも純朴な少女と好青年役のイメージがピッタリでハラハラドキドキして見ていました。実はなんとこの朝ドラに、明石家さんまさんが出ています。ラッパの弥太郎役で、関西から流れてきたお調子者の職人で縁あって「入兆」で働くことになるが、しょっちゅう騒動を引き起こす役柄で出演されています。お笑いタレントではなく俳優さんとしての若き頃の明石家さんまさんを見れますよ。

 

 

 

♪主題歌「インストゥルメンタル」 朝ドラ名「ノンちゃんの夢」

こちら、最高視聴率は50.6%をとった朝ドラです。この作品のテーマ曲は、作曲家・渡辺俊幸さんの口笛メロディーが、インストゥルメンタルとして使用されました。今のところ、聴くことができるのがこちらです。
ノンちゃんの夢 視聴ページ

内容

故郷の高知から上京した19歳の主人公ヒロイン暢子が終戦後、さまざまな失敗や苦労を乗り越えていくお話。男社会の中で苦闘しながらも「女性のための雑誌創刊」という夢を実現し、女性の新しい生活のための雑誌作りに青春を捧げてゆきます。女性への偏見と女性の社会進出が困難な時代、仕事を持つ女性との家族模様と彼女をめぐる男性陣の人間模様を描いた朝ドラです。「これからの時代は女性がつくるんだ!」と決意した暢子が女性として、キャリアウーマンとして活躍する姿を描いています。

感想

こちらの朝ドラもなんと当時、昭和天皇が病床で見ていらしたお気に入りの朝ドラでした。主演の藤田朋子さんが皇居に記帳にいらしたっていうニュースが当時流れたのを覚えています。昭和天皇は朝ドラ好きだったんですね。
そういえば、この朝ドラ「ノンちゃんの夢」で記憶にあるのが俳優の山下真司さんが戦後という紙不足の時代に、間違えて原稿を燃やしてしまったというのがありましたね…。あの時代ゆえのシーンでした。この朝ドラで強く訴えたものそれは、「男女平等」です。女性よ大志を抱け(ガールズ・ビー・アンビシャス)という言葉が当時、盛んに取りざたされたのを覚えています。


正真正銘、藤田朋子さんからの感想です。

 

 

♪主題歌「春よ、来い」 朝ドラ名「春よ、来い」

シンガーソングライターの松任谷由実さんが、作詞・作曲した「春よ、来い」はオリコンチャート1位を獲得し、春の季節になると、テレビやあちらこちらでこの曲が流れるという現象がおきましたね。それくらい春にピッタリの曲でした。歌詞も覚えやすくメロディーも歌いやすく、当時のカラオケでは定番の曲となりましたね。また、1974年以来の、久しぶりの1年間の朝ドラとなったドラマです。
そして… ヒロイン降板が起きた朝ドラでもありましたね。

内容

「第一部」
最愛の夫の癌を知らされた人気脚本家の高倉春希は、仕事に対する意欲を失い、伊豆の自宅で夕日を見つめながら自分の人生を振り返る。戦争を乗り越えながらも女子大へと進学し、友・映画・シナリオと出会いながら自分の進むべき道を模索していきます。

「第二部」
両親を相次いで亡くし、恋人である洋介とも別れ自暴自棄になった春希は、自殺未遂騒動を起こします。しかし、撮影所で知り合った花井凉子やその家族などに支えられ、次第に自立への道を辿っていくのです。そして矢野原高志と出会いやがて結婚。周囲の理解や協力もあり春希は脚本家として順調な道を歩むのですが、夫、高志が病に倒れるのです。

感想

朝ドラ史上初の「主役のヒロイン降板・交替」があった朝ドラで、久しぶりの1年間の朝ドラとなった作品でもありました。主題歌の「春よ、来い」が大ヒットするも、ドラマの視聴率は伸び悩むと言う事態に。豪華俳優陣をキャストに迎えても、視聴率30%を超える事はありませんでした。先にも述べた「ヒロインの交替」では、当初1年間演じる予定の安田成美さんから → 中田淑子さんへと降板・交替となった作品として記憶に残っています。理由は、安田成美さんからの申し入れで、「台本の仕上がりが遅く長ゼリフのため負担を感じ、肉体的精神的な疲労による体調不良が起きてしまった為」と、「太平洋戦争肯定の描き方に不満を抱いていた」などが理由としてあげられています。脚本家である、橋田壽賀子さんは、「飼い犬に手を噛まれた」と女優・安田成美への不快感を示したのを当時、覚えています。そのため、第一部・第二部と区切られ、キャスト陣も大幅に変わりましたね。ドラマの内容よりも、主題歌のヒットと主役ヒロイン交代の話題が大きく取りざたされましたね。

 

NHKアーカイブス「春よ、来い」
こちらで、動画が視聴できます。

♪主題歌「ありがとう」 朝ドラ名「ゲゲゲの女房」

このドラマのチーフ・プロデューサーがアーティストいきものがかりのファンであったことから曲を起用しました。いきものがかりが歌う「ありがとう」はオリコンチャート2位を獲得。ドラマのタイトル「ゲゲゲの女房」からCD価格が555円(ゲ百ゲ十ゲ円)となりました。

内容

背の高さから良縁に恵まれず、29歳になってしまったヒロイン布美枝、自分のコンプレックスと、片腕の売れない漫画家との極貧夫婦生活を描いています。「人生は……終わりよければ、すべてよし!!」と副題が付けられているほど、暮らしは先の見えない苦しいもので窮乏生活が長く描かれています。ついにやっと漫画家として日の目をみる夫(水木しげる)。大ヒットを境に、夫婦二人の生活が激変していくのです。

感想

まずドラマタイトル「ゲゲゲの女房」にインパクトがありすぎて、ついどんな朝ドラなんだろう?と思わせて視聴してしまいますね。
主題歌を歌っているいきものがかりは10代から20代の若い世代からの支持を受けているバンドでしたが、朝ドラを機に年配層からのファンも増えましたね。主題歌、♪ありがとう~の歌いだしで始まる出だしは、なんとも心地良く耳に焼き付くメロディーでした。
実在する、「ゲゲゲの鬼太郎」で有名な漫画家・水木しげるさんを夫に持ち、極貧生活を余儀なくされながらも、妻目線でのストーリーはとても新鮮でした。歌詞もさることながら、やはりメロディーが断然印象に残る主題歌でした。誰にでも受け取ってもらえるような、難しくなくて、スーッと浸透していくようなメロディーだと思います。そして何度も聞いても飽きないどころか、カラオケで歌ったり、思わず口ずさんでしまう歌いだしの ♪ありがとう~が、とても素直なメロディーです。

 

 
https://youtu.be/hFlznPl1n5I

 

 

♪主題歌「あまちゃん オープニングテーマ」 朝ドラ名「あまちゃん」

あまちゃんオープニングテーマは、強烈な印象の残る曲で誰もがイントロが流れた瞬間に「あまちゃん」だとわかるほどインパクトのある曲です。軽快なテンポのこの曲を作曲したのは大友良英さんです。演奏は作曲家大友良英さんをはじめ、ストリングス22名を含めた50名を超えるメンバーのあまちゃんスペシャル・ビッグバンドによって行われていました。この曲は人気を博し、第95回全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)での応援曲として演奏されるまでになりました。第55回日本レコード大賞では作曲賞も受賞、 オリコンチャートは最高5位。また、現在この曲を最後にオープニングテーマがインストゥルメンタルでの朝ドラ曲は、いまのところありません。

内容

東京で地味で暗く過ごしてた高校2年生のヒロインが母の実家である岩手県の田舎に帰省した事から人生の転機が始まる物語です。ヒロインの母の幼馴染の駅長・大向大吉が海女の後継者不足を理由にヒロインの母を東京から「母危篤」という嘘をつき故郷に帰省させたことで、ヒロイン(娘)が海女を経て → アイドル歌手 → そして最終的に大震災を機に、→ 海女兼ご当地アイドルへとなっていく物語です。

感想

この朝ドラでは作品から生まれた数々の曲が話題となりました。1980年代のアイドル歌謡曲を中心として曲が数多く作品の中で流されたり、本作の中で生まれた「潮騒のメロディー」や「暦の上ではディセンバー」などの曲もまた話題となり、その年の紅白歌合戦でも披露されました。
また、豪華なキャスト陣達の顔ぶれが多くそれもまた話題となりましたね。元アイドル歌手だった小泉今日子さんや人気女優件歌手の薬師丸ひろ子さんなどが出演しました。ロケ地となった岩手県の経済波及効果はものすごい効果となり、ドラマの中で使われた方言「じぇじぇじぇ」は岩手県の驚いたときの表現で、年間流行語大賞を獲得するなど、あまちゃんブームも巻き起こりました。ヒロインの周りを取り巻く実力派女優陣達や俳優陣達の力が大きくて、一人一人のキャラクターが濃い朝ドラ作品だと思いました。また、80年代アイドルの世界を垣間見える作品でとても懐かしくもありました。

 

♪主題歌「にじいろ」 朝ドラ名「花子とアン」

気持ちを全面に出して歌う特徴的な歌い方をするシンガーソングライターの絢香さんですが、楽曲「にじいろ」は、軽快ながらも温かく包み込むメロディで結婚式によく使用され歌われるようになりましたね。未来を想像させる歌詞からも温かさがメロディーに載って伝わり、綾香さんの倍音(ばいおん)が素晴らしく活かされている曲でしたね。

内容

「赤毛のアン」の翻訳者・村岡花子の明治・大正・昭和にわたる、女性翻訳家としての波乱万丈の半生記です。山梨の貧しい家に生まれ、東京の女学校で英語を学び、 故郷での教師生活をへて翻訳家の道へ進んだヒロイン・花子は、震災や戦争を乗りこえて子供達に夢と希望を届けていきます。52歳の花子が命がけで守り抜いたこの原書は、後年『赤毛のアン』の題名で翻訳出版され日本中でベストセラーとなり人気を博することになるのです。時代が変わっても多くの子供たちに読み継がれて行き「想像の翼」を広げていくのでした。

感想

初回から最終回までのトータルで平均的視聴率が良かった朝ドラです。ドラマの中で「想像の翼」という言葉が何度もセリフに登場し印象に残ったのを覚えています。ヒロイン役の吉高由里子さんの演技についつい引き込まれてしまうくらいそんな魅力的な女優さんです。演技者としての才能を強く感じましたね。また朝ドラでナレーションにこんなにスポットが当たった人はいないくらい存在感がありすぎる声の持ち主、美輪明宏さんのナレーションは耳に焼き付くものでした。思わず笑ってしまったのが、白鳥かをる子役を演じた、お笑いタレントハリセンボンの近藤春菜さんのコミカルな演技がとてもおもしろかったです。ヒロインの夫を投げ飛ばすシーンがあるのですが、演技がおもしろすぎて今思い出しても吹き出しちゃいますね。

 

 

 

2019年注目の朝ドラ!「なつぞら」

2019年上半期(4月~9月まで)放送予定の、NHK連続テレビ小説にドラマ「なつぞら」が放送予定になっています。朝ドラ100作品目の作品になる予定です。主演は若手女優の広瀬すずさんです。主題歌は現在未定です。

内容をちょっと覗き見

両親を戦争で失い養女にだされた戦災孤児の少女「なつ」の物語。養女として引き取られた北海道でたくましく育っていくなつは、アニメーションの世界にしだいに惹かれて行きます。高校生になったなつは、絵の仕事に就きたいと思うようになり、養父である剛男の反対にあいます。そんな中、生き別れになっていた兄の咲太郎が東京で生きていることが分かり、なつは高校を卒業すると兄を頼って東京へと上京し、好きなアニメーションの世界へと飛び込んでいくことに。そして、ドラマの舞台は北海道から東京へと変わっていきます。

お楽しみに…